♪マクロビ 豆知識♪
オーガニック農産物と無農薬農産物の違いとは?
知っているようで知らない「オーガニック(有機)」農産物
紐解いてみると、意外な事実も??
オーガニックは、農薬や化学肥料は使わない。
何となく、そんなイメージがありますね。
ですが、実は
「オーガニック農産物=無農薬農産物」
という訳ではないんです。
今回は、その謎を詳しく見ていきましょう!
オーガニック食品は、体にやさしい食品。
「自然であること」を基本にするマクロビでも
オーガニック食品は、欠かせません。
⇒オーガニックとは?マクロビとの関係は?のお話はこちらから☆
なるべく質のよい安全なものを。。。
と、気を配っている方には特に
このオーガニック基準は、とても気になるところですね。
⇒オーガニック食品の基準と意味は?のお話は、こちらから☆
★★「有機」「無農薬」農産物の違い★★
有機農産物は
「化学的に合成された肥料及び農薬
の使用を避けることを基本として」
という表記があるように、農薬の使用を制限しています。
ですが、有機農産物JAS規格を詳細に読んでいくと。。。
以下のようなことが書かれています。(一部抜粋)
物理的又は生物の機能を利用した方法によること。
ただし、物理的又は生物の機能を利用した方法のみによっては
効果が不十分な場合には、以下の資材に限り使用することができる。」
1)有害動植物の防除目的 別表2の農薬及び別表4の薬剤
2)農産物の品質の保持改善目的 別表5の調製用等資材
ということで、例えば「別表2」には9つの農薬名が挙げられています。
(使用方法などに制限がある場合、それも書かれています)
ほか、いくつかの薬剤の使用も認めらていてます。
このことから
例え有機JASマークが付いている有機農産物だとしても
有機農産物 = 無農薬農産物 とうことにはならない
ことが分かります。
「無農薬」という表示についても、国からのガイドラインがでています。
「無農薬」の表示は
残留農薬がないことと誤解する等、消費者が誤解しやすい。
という指摘のため、平成15年5月改正
「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」において
「無農薬」の表示は表示禁止事項となりました。
このために現在は、農薬を使っていない場合
「無農薬」ではなくて
「栽培期間中 農薬不使用」
などの言葉がラベルに表示されています。
食材を購入する時に、どこまでのものを「安全」と思って選択するか。
それは、お店の品揃えや購入する消費者の考えによります。
また、どういった表示があるから必ず安全だ、とも言えません。
ですが、表示の正しい知識があると、より選びやすくなりますね。
ぜひ、買い物の際の参考にしていただけたらと思います。
そして、もうひとつ分かりづらい表示のお話。。。
「特別栽培」「自然農法」についても、次回見ていきます。
最後に、農産物以外のものについての「有機食品」について
「有機畜産物」「有機加工食品」の基準も、参考に掲載します。
「有機食品の検査認証制度について」農林水産省消費・安全局 より
・ 飼料は主に有機飼料を与えること
・ 野外への放牧などストレスを与えずに飼育すること
・ 抗生物質等を病気の予防目的で使用しないこと
・ 遺伝子組換え技術を使用しないこと
(注) 有機飼料についても、購入飼料に係る有機性を担保する観点から、
別途日本農林規格が定められている。
○ 有機加工食品の生産方法の基準(ポイント)
・ 化学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力避けること
・ 原材料は、水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物、
有機畜産物又は有機加工食品であること
・ 薬剤により汚染されないよう管理された工場で製造を行うこと
・ 遺伝子組換え技術を使用しないこと