マクロビオティックの基礎
マクロビオティックを「菜食主義」
という風に表すと、ちょっとずれが生じてきます。
よく、ベジタリアンと混同されることもありますが、
マクロビオティックとベジタリアンは、別のものです。
マクロビオティックで中心としている食事は、
野菜や果物ではなく、あくまで穀類です。
マクロビオティック食のメインとなるものは、全粒穀物で
全体の60%を穀類で食べるように、すすめられています。
穀類は、例えば
寒いところでは小麦、そして粟、稗、黍などの雑穀。
温かいところでは米、というように
気候に適応して、多様な穀物がその土地その土地で育っています。
そして、その土地で「長期保存」ができるのも穀物です。
穀物は、「人」の進化の過程で大切な役割を担ってきました。
それくらい、穀類ははるか前のご先祖様から生きる源として食べられ続けてきました。
マクロビオティックの柱である、
「自然の法則に従って食べる」ということを考えた時。
「人」は、肉食を沢山してきたわけではありません。
また、豊富な果物や野菜を一年中食べていたわけでもないですね。
穀類を中心にした生活を送るのが自然な形
ということがイメージしていただけると思います。
よくよく考えてみますと、「穀類」は「種」です。
次の世代を大量に生み出すための
バランスの良い、豊富な栄養とパワーを秘めた一粒一粒。
それをお茶碗にたっぷりと食べられるって、米食は贅沢なことですよね。
●また、ちょっと面白い切り口からひとつ。
調理された穀物を意味する「禾」と「口」2つの部分から構成されています。
穀物は、口にすると穏やかで平和の心を持つことができる。
そんな風にも言われているんですよ。
●更に切り口を変えてもうひとつ。
穀物は、その栄養のメインは炭水化物、つまり糖質です。
一時期、ご飯は太るから食べないといった風潮が、蔓延したことがありました。
でも、それは誤解です。
栄養状態が改善される一方、現代は様々な病気が溢れ解決されないものも多々あります。
原因は様々ありますが、昔の食生活と比較してみるとどうでしょう?
すると現在のほうが、食べる総カロリーは減少し、逆に脂肪が増えたという結果が出ました。
今、本当に気を付ける必要があるのは??
炭水化物ではなく、脂質や脂肪の多い動物性食品なのです。
次回は
⇒どうして動物性のものを控えるのでしょう??
前回は
⇒白米ごはんではなく、玄米ごはんをおすすめする理由とは?
♪マクロビ栄養士 松崎恭子♪
⇒お問い合わせは、こちらのフォームから★