マクロビオティックの基礎
マクロビオティックの特徴のひとつとして
「白い砂糖は使わない」ということがあります。
そのため、マクロビオティックのスイーツというと
卵もバターも牛乳も使わない。
更にお砂糖も使わない。
だから甘味もうすくて、美味しくなさそう!
と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、なぜマクロビオティックでは砂糖を使わないのでしょうか?
★マクロビオティックで、白砂糖を使わない理由
マクロビオティックでは「糖」をすべて悪者にしているわけではありません。
特に注意をしていただきたいのは、「白い砂糖」精製糖です。
白砂糖は、原料は「さとうきび」という自然のものです。
ですが、精製の度合いがあまりに高く、糖質以外の成分が全く含まれない。
という状態になり、不自然なものになってしまっています。
精製度の高い糖は、吸収される速度がとても速いです。
そのため、一気に血液中に入って血糖値は急激に上昇します。
しかし、マクロビオティックの基礎9でお話がでましたように
インスリンというホルモンが働いてくれます。
そして、血中の余分な糖は貯蔵されるので、血糖値は正常に戻ります。
↓
早く余分な糖を処理しようとしてインスリンも沢山でてくる
ということは。。。
疲れをとろうと甘い白砂糖のものを食べると、食べた直後は元気になります。
でも、すぐにまた戻ってお疲れの状態になってしまう、ということです。
こんなジェットコースターのような血糖のめまぐるしい変化は、身体の負担になりますし
甘いものを常時食べて高血糖の状態が続くと、血管を傷めて体を弱くします。
そして、インスリンをだす膵臓にもとても負担がかかってしまうのです。
(これが繰り返されると、糖尿病の原因となってきます)。
血管の痛みは、動脈硬化や心臓、脳血管系の病気のもとになります。
その上、血行の良いツヤツヤお肌も台無しにしてしまいます。
★おすすめの「甘味」のとりかたとは?
そのため「糖」をとる時はなるべく自然な形のままでとり
血糖値の上昇が穏やかになるように食事をすることが大切です。
自然なままの甘味とは、米、芋、南瓜、栗などの素材のもつ甘味。
もう少し強い甘味が欲しい時には、ドライフルーツや甘酒
米飴(米を麦芽の酵素の力で自然に飴状にしたもの)メープルシロップ
などの、自然の力を利用して甘味を引き出した食材を使います。
「糖」を変えるだけで
美容&健康効果を実感できるくらいなので、これは大きなポイントです。
⇒前回は
マクロビオティックの基礎 #9.マクロビオティックはダイエットにぴったり~その2