食事で陰陽を調えて綺麗に♪②~食べ物の陰陽とは~

マクロビオティックの基本原則「陰陽の調和②」

「陰陽の調和①」に続き、今回は具体的な食の陰陽のお話。
(陰陽の調和①の内容はこちらから)

①でもでてきましたように、マクロビオティックでは
陰に傾きすぎたり(極陰)
陽に傾きすぎたり(極陽)
ということがないよう
「中庸」の状態に近づけるように食事で調えていく
という考え方があります。

では、食べ物の「陰陽」とはどんなものでしょうか?

★食べ物の陰陽とは?

マクロビオティック玉葱梅蒸しスープ

とその前に、食の陰陽をお話する上で、ひとつ覚えておきたいことがあります
マクロビオティックの創始者である桜沢如一氏は、次のように陰陽を整理しています
ごく簡単に表現しますと。。。
●「陰」は、外へ向かい拡散していく遠心的な力。
●「陽」は、中心へ向かい収縮していく求心的な力。

これを踏まえた上でまとめますと、次のような「陰陽のそれぞれの性質」があります。

~陰性~
拡散的・遠心的力、
上昇性(地球レベルで見たとき上の方向は、地球の中心に対して拡散の力だから)
冷たい、寒い
水分が多い
カリウムが多い
動きが遅い

~陽性~
収縮的・遠心的力
下降性(地球レベルで見たとき下の方向は、地球の中心に対して収縮の力だから)
熱い、暑い
水分が少ない
ナトリウムが多い
動きが速い

一部ですが、以上のような性質を食べ物に当てはめてみてください。
すると、簡単に食べ物の陰陽を理解することができるようになります。
 
 

★お野菜や穀物など農作物の陰陽をみる

♪暑い地域や季節でよく育つものほど陰性が強く
寒い地域や季節でよく育つものほど陽性が強い。
(それぞれ、寒さ暑さに対する強さをもった植物が育つということが言えます。
→暑い地方(国)のものは陰性。寒い地方(国)のものは陽性。
→夏野菜は陰性で、根菜などの冬野菜は陽性。

♪上昇性のある育ち方をしているものは陰性が強く
下降性のある育ち方をしているものは陽性が強い。
→背が高い植物や高いところに生る実は陰性。
→背が低い(更に低いと地中深くへ)植物は陽性。
→背だけで比べても、夏野菜→葉野菜→根菜の順に陽性であることが分かります。

♪大きいほど、また細長いなど広がりのある形をしたものは陰性が強く、
 小さいほど、また丸いなどまとまったような形をしたものは陽性が強い。
(ものの中心に対して、収縮する力が強いほど陽性に傾くため。
中心に引っ張られるほど、どんなものも小さく、丸くまとまっていきますね?
縮まってかたまると詰まるので、実がつまったものも陽性とみます。)
→大根と人参では、人参が陽性。玉葱と長ネギでは、玉葱が陽性。

♪緑、青系の色のものは陰性が強く、黄、赤系の色のものは陽性が強い。
 紫はとても強い陰で、黒はとても強い陽、白は中庸に近い。
→小豆と大豆では、小豆が陽性。小松菜と人参を比べると人参が陽性。

♪カリウムが多いほど陰性で、ナトリウム(塩)が多いほど陽性。
→塩分が多いものは陽性で、甘いものは陰性。

♪水分が多いほど陰性で、水分が少ない(乾燥)ほど陽性。
→生のものよりも乾物のほうが陽性。
 
 

★食べ物全体の陰陽をみる

農作物の陰陽で見てきたようなことを全体に当てはめると
それぞれの陰陽の強さの位置づけが分かるようになってきます。

また、植物と動物を比べると動きがあるほうが陽性です。
全体的に比べると動物性食品は植物性食品に比べて陽性と言えます。

それぞれの食品によって違いがありますし、加工や調理によって変わってきます。
そのため、非常に大まかな表現ですが、食べ物全体の陰陽はこのようになります。
(左から陰性が強いもの→右へ陽性が強くなります。)

陰→白砂糖 酢 酒 油 果物 きのこ 豆 野菜 海草 穀物  魚類 肉類 卵類 自然塩 精製塩→陽

この並びを見ていただくと分かるように
穀物、お野菜、海草は中庸に近いものが多くなっています。
また、白砂糖たっぷり甘いもの、お酒、しょっぱいもの、お肉類。
これらはどれも陰、陽の力が極端に傾いた食べ物なのです。
からだを壊しやすい食べ物の代表のようなものがそろってしまいました。

そして

極端なものを食べる

身体はそれを中和して正常な状態(中庸)に保とうとがんばる

逆の極端な力のものを欲しがる

という悪循環がおこります。

お酒にはしょっぱいものがぴったり、の理由がこれです。
「マクロビオティックの陰陽理論を覚えると、食生活をコントロールしやすくなる」
このことを、何となく感じていただけたでしょうか?

この表を参考に、なるべく極端な性質のものを控えるのがポイントです。

もしかすると、意思が弱いから食が乱れるのではないのかも?
その食べ物の本当の性質を知らずに食べていたら。。。
食生活が振り回されてしまうのは、当然なのかもしれません。

ぜひ食べる前に、ちょっと陰陽を思い出してみてください。
意識するだけで、ご自身の心とからだの変化をみつめるきっかけになるかもしれません♪

ここまで「食べ物の陰陽とは?」をお話してまいりましたが、まだ書ききれないことが沢山。。。
次は、食べ物の陰陽のポイントと、調理による変化について、陰陽の調和③に続きます♪
 

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